2回目の投稿

 

大変な数の文献を調査したインフルエンザの危険因子に関する研究であるが、いずれも、サンプル・サイズが小さく、充分な検出力がなく、かつ、交絡因子の収集がなされていないとの事で、結果の信頼性は、非常に低いので、ほんの参考まで。2013年8月25日、BMJに掲載の論文の慷慨。

 

http://goo.gl/hFMVLb

 

目的:季節性インフルエンザ、大流行インフルエンザの患者における重篤な転帰の危険因子を評価する。

 

研究デザイン:系統的レビュー

 

研究対象:インフルエンザ患者における危険因子を報告している観察研究。転帰は、死亡、人口呼吸器装着、入院、集中治療室への入院、肺炎、及び、複合転帰

 

データ源:メドライン、エムベース、CINAHL、Global Health、2011年3月までの、無作為割付臨床試験のコクラン中央登録。

 

偏りの危険度評価:偏りの危険性を評価するためニューキャッスル・オタワ指標。科学的根拠の質を評価するために、GRADEの枠組み。

 

結果:63,537の論文が確認され、その内、基準に合致する、合計610,782人の被験者を持つ、234論文を対象とした。インフルエンザの重篤な転帰の危険因子を支持する根拠は、限定的から欠如まで様々であった。これは、特に、2009年大流行インフルエンザではないインフルエンザ、及び、季節性インフルエンザの研究において、相対的にデータを欠如しているのに関連していた。公表された文献の限界は、検出力不足、交絡因子の調整の欠如が広範囲に見られた。調整済みリスク推定値は、260の研究の内僅かに39(5%)において、危険因子転帰の比較がなされているに過ぎなかった。科学的根拠の水準は、“どの危険因子”にいても低かった。

大流行インフルエンザ                                   季節性インフルエンザ

死亡オッズ比:2.77(1.90~4.05)                            死亡オッズ比:2.39(1.74~2.39)

肥満:    2.74(1.56~4.80)                            肥満:

心臓血管疾患 2.92(1.76~4.80)     心臓血管疾患 1.97(1.06~3.67)

神経筋疾患   2.68(1.91~3.75)     神経筋疾患   3.21(1.64~5.58)

 

他の危険因子に関する根拠の水準は非常に低かった。妊娠や少数人種等のよく知られた危険因子は、危険因子とは、確認されなかった。対照的に、出産後4週未満の女性は、大流行インフルエンザで、有意な死亡率の増加:4.43(1.24~15.81)となった。

 

結論:合併症に関連したインフルエンザの危険因子を支持する根拠の水準は低く、よく知られた危険因子である妊娠や人種は、危険因子とは、確認されなかった。強力で十分な検出力を持った研究が必要とされる。